人材育成
DEVELOPMENT
世界トップレベルの空港づくりのためには、社員一人ひとりの成長と活躍が欠かせません。社員が最大限のパフォーマンスを発揮できるよう社員の意欲や期待に応え、成長を後押しすることで、新規価値の創造と安全・安心・安定な空港運営を実現していきます。
育成方針
空港を取り巻く環境が大きく変化する中、NAAは2030年のあるべき将来像として、「クリエイション」「サステナビリティ」「レジリエンス」の実現を掲げており、社員一人ひとりに『リーダーシップ』『考動力』『業務専門性』の3つを求めています。

リーダーシップ
空港全体のオペレーション最適化に向けて、施設計画からオペレーションまでリードする力。

考動力
現場で起きていることに注視し、現場からの声に耳を傾けながら、 自らの頭で考え積極的に行動する力。

業務専門性
空港運営全体に関する専門性及び各部署における専門性。
育成体系

『リーダーシップ育成研修』
経営人材の早期育成を念頭に、外部環境変化に対応し、新たな方向性や戦略を示す力を醸成します。
【プログラム例】
- 戦略立案構築
- マーケティング戦略
- イノベーションと組織文化
- 投資の意思決定
『階層別研修』
階層に期待される主な行動や会社の方向性を基に、各階層の能力開発領域を設定し、昇任時、それに対応した研修プログラムを実施しています。
【プログラム例】
- ビジネススキル研修
- 経営層による講義
- 地域共生研修
- グループ会社現場研修 等
『自己啓発研修』
社員一人ひとりが、必要とされる能力、知識や専門性をより高めるため、自らの意志で主体的に学び、成長していくためのプログラムです。例えば、語学力の向上を目指す社員に対しては、一定の成果を上げた際に学習費用等を支給するなど、社員の成長をバックアップしています。
『海外/国内研修派遣』
グローバル人材を育成するため、海外空港や国際機関、海外大学院(MBA)へ社員を派遣しています。
また、企業経営に関する知見を深めるため、国内大学院(MBA)派遣制度を設けています。
社員の声
グローバルなフィールドでの活躍と貢献を目指して

事務系
経営計画部 国際事業室
- 出向先
- International Civil Aviation Organization(ICAO)本部
カナダ/モントリオール
- 出向期間
- 2019年4月~2022年4月
TAKAMATSU HIROFUMI
2007年入社
国際民間航空のルール、ガイドラインの制定、国際協力の推進
ICAOは193か国が加盟する民間航空に関する国際連合の専門機関です。ICAO事務局本部派遣の3年間で、出入国をスムーズにするための国際基準やテクノロジー推進の枠組みを構築するため、各国専門家との協議や調整、国際会議やシンポジウム運営などに携わりました。国籍もバックグラウンドも様々なメンバーと一緒に仕事をしたことで、大きく成長できたと感じています。ICAOでの業務経験を生かして、これからも国際協力や日本のプレゼンス向上に貢献していきたいと考えています。
MBAで培った思考力と人的ネットワークを活かして成田空港の発展を牽引したい

事務系
経営計画部 サステナビリティ推進室
- 出向先
- 一橋大学大学院経営管理研究科(MBA)
- 出向期間
- 2022年4月~2024年3月
YAMAKOSHI CHIKAYO
2013年入社
経営戦略、会計、ファイナンス、組織・人材マネジメント、マーケティングといった企業経営の核心分野に関する理論や枠組みを体系的に学び、広い視野と深い洞察力を培う
私は、社内の派遣制度を活用して、一橋大学大学院(MBA)でフルタイムの大学院生として企業経営に関する知見を体系的に深めました。日々の講義や研究論文の執筆に励む2年間を経て、戦略・組織・財務・データ分析などの知識習得はもちろん、年齢・国籍・社会人経験などバックグラウンドが様々な学友とともに学ぶなかで、多角的な視点や多様性を尊重するリーダーシップの在り方を学びました。振り返ると、大変に有意義な派遣経験だったと感じています。
今後は、MBA生活で学んだ「理論」を空港経営という「現実」の課題解決に応用してくことが私の役目だと考えています。MBA派遣後は、まさに戦略やファイナンスといった企業経営に直結するサステナビリティ推進業務を担っています。気候変動などの地球的課題の解決と航空ネットワークの拡充を両立しながら、社会や地域とともに持続的に成長する成田空港づくりをリードできるよう、挑戦を続けていきたいです。